はじめての方へ

ALL JA CQ ROOMのようす

 WIRES-X ALLJA-CQ-ROOM (20510 ルーム)は、知り合いの局に限らず、全国の不特定多数のアマチュア局と楽しく交信したいという方にご利用いただいています。通勤通学の途中や、仕事中に車の中から無線を楽しむ方、トラックで日本各地を駆け回るかた、のんびりと家からQSOする方、マイナーなバンドのアクティビティ・アップのためナド…多くの方がさまざま動機で交信したりノードを接続したりしています。
 WIRESには、グループや個人が立ち上げたルームがたくさんあります、それがWIRESの特徴であり、メリットの一つです、もちろん、ALL JA CQ ROOMもそのルームの中の一つにすぎません。WIRES-Xはノードオーナー(HRI-200のオーナー)ならやる気さえあればすべての機能を活用できるのです。一方の海外製のVoIPシステムではそうはいかず、ルームやリフレクタ運用者が特別な「神」的な存在になり、勢力・派閥争いが発生しがちであるほか「神」が飽きたら存在自体が無くなってしまうリスクもあります。
 そのような環境の中、ALL JA CQ ROOM は初めての方や多くの方と交信したいという方のニーズに応えるために、グループの色がなく、CQが出せる超広域レピータのような雰囲気で存在し続けています。そして運営管理はWIRESにルームというしくみができた当時のフィールド・テスターが「匿名」でおこなっています。
 ALL JA CQ ROOMに接続したら、聞こえてきたCQに応答するもヨシ、CQを出すもヨシです。楽しく交信しませんか。 最近は海外局も出てきます(海外局には英語の利用を推奨)。 ALL JA CQ ROOMは一つの回線を多くの局が入れ替わり立ち代り接続するので変化に富んでいるのです。

 このページに記載されている内容はこのような大規模なルームの特性を研究し、大勢の皆様が配慮し工夫して運用される中で策定されたものです。

ALL JA CQ ルーム(WIRES-X 20510)の運用慣習

ALL JA CQ ルームで交信するときに知っておいたほうがいいことを、説明を添えてか条書きにします。わずかな内容ですのでお目通しいただければ幸いです。

■ 交信の長さ
ALL JA CQ ROOMはゆずりあいの精神で運用されています。混雑している時間帯は、10分~15分以内で交信し、ある程度のところで打ち切ってようすを見ましょう。
複数の局に呼ばれたり、交信が終わってすぐに別の局から呼ばれたときは、トータルで15分以内をメドに交信を終えるようにします。
または、ALL JA CQ ROOM2 (20509) と10分~15分ごとに交互に切り替えてCQを出すと効果的です。
(WIRES-II時代のルール、「交信時間」、「連続使用」に関する制限は2014年3月1日に撤廃されました)

■ ブレーク・イン・タイムを確保
相手局の送信が終わってから、ひと呼吸おいてから送信しましょう。この「ひと呼吸」は、ブレーク・イン・タイムと呼び、ノードの操作コマンドを送信したい人のために必要な「間」です。

■ ルームへ接続操作・切断操作に関して 

  • C4FMデジタル・ノードの制御
    C4FMノードのご利用はWIRES-Xモードでアクセスしましょう。例えば、FT1DやFTM-400Dシリーズは[Dx]キーを長押ししてアクセスする方法で行います。
    なお、デジタル・ノードではDTMFは使いません(使えません)。
     
  • FMノードの制御
    ・すでに接続されている(交信が聞こえている)ノードは接続・切断操作を行わず聞こえている交信やCQに参加・応答できます(TSQやDCSの設定後)。
    ・FMノードの場合、ノードに対して「#66666」 を送信すると接続中のルームやノード番号を合成音声でアナウンスしてくれるノードもあります。
    どこのルームに接続しているか分からない場合(例:ALL JA CQ ROOMに接続できているか分からない場合)には「*#99999」 と押してからいったんPTTを放して、再びPTTを押してからルーム番号「#20510」を送信するとよいでしょう。
    ・接続いただく場合、そのノード局の周波数において混信の恐れはないと認識した上で電波を発射するようにします。

■ オペレーションに関して

  • 効果的な呼び出しのために
    ・CQ ROOM ルームですが特定局を呼び出して交信できます。
    ・ALL JA CQ ROOM でのCQは初めてQSOする局だけではなく以前にQSOした局からも応答があります。ALL JA CQ ROOMでのCQは知り合いを含めて、だれか交信しましょう、という意志表示になります。また、しばらくたってから応答がある場合もあります。
    ・1回のCQで応答がなく、再びCQを出す場合、3回程度までにしましょう。
    ・CQを出す場合、ルームに接続してから3分ほどようすをみることをお勧めします。
    ・他局がCQを出した直後にCQを出したり他の人を呼び出すことは失礼にあたります。他局のCQに応答せず自分でCQを出したい場合は2~3分待ってから、特定局を呼び出したり、CQを出すとよいと思います。
     CQに応答がなかった方の中には、「応答なし、以上」とアナウンスして呼び出しをやめることを意思表示する人もいます。
  • 交信中は…??
    ・3分以上の連続送信はハードウェア的に送信が打ち切られます
     (これはHRI-200のハードウェア仕様)。
    ・ノード局からの送信が終わったら、ひと呼吸おいてから送信開始。
    ・PTT ONからもひと呼吸おいて送話を始めると頭切れが防げます。
    ・交信終了時は「こちらはJ△1○×■、以上です」や「J△1○×■、クリア」「交信を終わります」で終話宣言をお勧めします。
     
  • 交信終了後は…?
    ずっと同じ人が交信していて他の人が使えないという状況にならないように工夫と配慮が必要です。交信が終わってすぐに他局から呼ばれた場合、連続して交信できますが、連続交信は目安として15分以内で終わるように努めましょう。
    例えば、パイルアップになり連続交信になりがちな特別局、記念局、YLオペレーターは ALL JA CQ ROOM #1 で15分以内で複数の局と交信したのち、一休みしてから、再度ALL JA CQ ROOM #1でCQを出すか、 ALL JA CQ ROOM #2 などの「ほかのルーム」を行き来しながら利用すると効率的に交信できます。

  • その他
    ・ALL JA CQ ROOMでは特に大勢の方が受信している事を意識した交信が基本です。CQを出して応答がなくても、何か別のことをしながら受信(=ながらワッチ)している人はたくさんいます(汚い言葉遣いなどは避けましょう)。
    ・コールサインを言わない局は万が一聞こえてきても応答しないほうが良いでしょう(違法局が混信しているだけの可能性がある)。
    ・お酒の影響を強く受けた状態(酩酊状態)やジョギング中などで息が上がっている状態でのオペレートはお勧めできません。
     
  • ALL JA CQ ルームにおける災害発生時の対応について
    大規模災害時発生時は、災害発生地域の局への情報提供・情報交換の通話を優先しましょう。能登地方の震災や、東日本大震災時もALL JA CQ ROOMは稼動を続け、被災地周辺にいる局との具体的な交信が展開され、復旧支援にも役立ちました。
    そして、ALL JA CQ ROOMは多くの局がラジオ代わりにワッチしていることが多いという背景から、深夜でも早朝でもだれかが聞いています。人口が少ない地域では、いざ何かあって呼出し周波数で叫んでも誰にも届かない可能性があります。ALL JA CQ ROOMなら、誰かがキャッチしてくれる可能性がおおいにあります。
    ALL JA CQ ROOMでは、地震などが発生した場合、それらの情報が発信されることがあります(以前は地震速報をキャッチしてアナウンスするロボットが運用されていたが、今は停止中)、これらは通話中でも割込んできます。
    また、CHATでの情報提供も積極的に行われることもあります。このようなときは被災地局の通話や情報交換を優先しましょう。
    そして、被災していない地域から被災地向けの過度な呼びかけは慎みましょう。
    このような経験から、大規模災害発生時にはエマージェンシー・ルーム(#29999)も使われるようになってきました。